東京、東京
東京にいる。
京都の大学に通う関西人だが、休暇の間こちらにきてスタートアップでインターンという名を借りて生きている。
以前から上京に対する執着があり、東京の大学に行けなかったこともありイライラ悶々炸裂していた。
もしかして自分が間違っているのでは無いか、東京に行っても何も変わらないんじゃ無いか、何かの圧力によってそう思わされていた。
そんなことはなかった。自分が正しかった。
東京は一生ビョーキでいられる街よ
マックでマツコが言ってたけど、生活してみるとその意味がよくわかる。
自分の好きなように生きていられる。会社勤めをしているけれど、自由なスタートアップなので、変な拘束感もなくのびのび仕事をしている。
人生で初めて合コンに行った。田舎者がいきなり恵比寿で合コン。
朝まで飲んだ。タクシーにも乗った。六本木ヒルズのスタバで作業をしている。
自由だ。
眠らない街、東京
大阪では無理だろう、京都でも無理だろう。奈良なんてなおさら無理だろう。
むずかゆい感覚が溶けて消えた。
やはり閉塞した空間で飼いならされていたんだと思う。
そうじゃ無い、あなたはそれでいいのよ
母はそういうけれど
お母さん、あなたのいうことを信じないことにしたよ
そう決めた
しかし失ったものもあるように感じる
でも何を失ったのかわからない
だから気づかずにいよう